new 梅しごと (九鬼 明美 火曜日教室)
6月半ばになると瑞々しく香りのよい青梅の実が店頭に並び始める。ブランデーに漬けて梅酒にするか、砂糖と一緒に梅シロップにするか、それとも今年こそは頑張って梅干しを漬けてみるか、と思案する。
義母は毎年梅干しを漬ける人だった。それは最近流行りの塩分控えめの甘いものではなく、すっぱくてしょっぱい、昔ながらの梅干しである。私はその梅干しが大好きで、毎年帰省のたびに有難く頂戴していたのであるが、その手作りの梅干しが食べられなくなって久しい。
ところがその梅が今年は不作と聞く。
一大産地の和歌山県では暖冬で花が未熟なまま開花したことで、ミツバチがやって来てもうまく受粉ができずに実がならないのだそうだ。その上3月末に雹が降り、かなりの被害があったとか。残った実だけでも順調に育って収穫できることを願うばかりである。毎年この時期に季節を感じさせてくれる手仕事、爽やかな初夏の香りを心待ちにしている。
new 出会いの会とネモフィラ祭り
(城野佳代子 日曜日A教室、留学生支援G)
4月27日(土)、大阪大学ホストファミリープログラム(OHP)「出会いの会」へ行ってきました。
大阪大学では、留学生および地域社会がお互いの文化・習慣を正しく認識し、相互理解を深めることを目的として、留学生ホストファミリープログラムを実施しています。クスクスの留学生支援グループは、このプログラムに参加しており、今回は台湾から3月に来日したファン リンウェンさん(以下「リンさん」と呼びます)を受け入れしました。リンさんは日本語がとても堪能で、大学では法律を専攻しています。アニメも好きで、日本でアニメのグッズを買いたいと言っていました。
会った次の日、さっそくリンさんと一緒に大阪まいしまシーサイドパークの『ネモフィラ祭り』に行ってきました。ネモフィラとは、春にかわいい小さな青い花をブルーのカーペットのように咲かせる一年草です。この日は朝から快晴で、ゴールデンウイーク中ということもあり、現地へ行くバス停は長い列でした。バスに乗ってからも渋滞でなかなか進まず、やっと到着したころには昼過ぎでした。しかし、苦労が大きいほど、喜びも格別で、ネモフィラは花ざかり。空・海・花すべてが青、パステルブルーで埋め尽くされていました。
どこへ行っても人だらけで待ち時間も長かったですが、その分いっぱいリンさんとお話しすることができ、充実した一日でした。
次はどこへ行こうかな。
OHPに興味がある方は、留学生支援グループの会員へお声掛けください。
大阪まいしまシーサイドパークの『ネモフィラ』
new おばちゃん語 (佐々木 知子 日曜日A教室)
スクールのスペルの“O”が2つだったことも忘れていた45歳の時、青天の霹靂、夫の米国赴任に家族で行くことになってしまった。
しかたがない。現地の教会でボランティアの英語教室があると聞き、週に一回通うことにした。レベル分けテストはあったが、望んでビギナークラスにした。学習者はイタリア人リア、韓国人ケイト、ブラジル人イザベラ、そして私で、年齢幅は10歳くらいで、先生は英国系のおじいさんでした。
私たちは同じ町に住み、子供たちは同じ町の学校に通学していた。ぎこちなかった私たちではあるが、なんとなく気が合った。そのうち、みんなで会って、おしゃべりしよう、練習になるからと、イザベラの家に集まるようになった。おのずと話題が、町のこと、おいしいレストランのこと、学校のこと等になってきた。日本と変わらない、おばちゃんのおしゃべりは万国共通なのかな。
私たちは集まりを「国際会議」といった。それぞれ料理を持ち寄り、食べながら、お茶を飲みながら、紙やペン、辞書などを使い、一生けんめいにおしゃべりをした。
最も英語が苦手なリアが一番のおしゃべりだった。彼女はイタリア人。ボディーランゲージで話す。ベルルスコニー首相は女好きで困るとか。イザベラは麦茶に砂糖を入れて飲んだ。料理に醤油も使っていた。ケイトとは、いっしょに キムチづくりをした。私のレンコン天ぷらは人気だった。会議は楽しかった。
ある日、夫は不思議がった。ほんまに会話できてるんかと。しばらくだまって、「そうか、わかった。この世界には『おばちゃん語』てのがあるんか!すごいもんだ。」
そうかもしれない。共通した日々の生活を話題にして、私たちはアウトプットを楽しんでいたのだろう。彼女たちのおかげで、私の英語は少し上達したようでした。
家族ぐるみで国際交流
new スペインの旅を終えて (東 るみ子 火曜日教室)
バレンシアオレンジやパエリアの発祥の地として知られている地中海沿岸の都市バレンシアから旅は始まりました。スペインの生活も知りたくて一ヶ月のホームステイをして、語学学校に少しだけ通いスペイン文化を大いに楽しむことにしました。
学校は大きな中央市場や世界遺産の商品取引所(15世紀建造)、大聖堂、美術館、広場等歴史を感じる建造物がたくさんある旧市街地にあり毎日ワクワクしながら通いました。学生はオランダ、スイス、フランス、イギリス、ドイツ等主にヨーロッパからの人が多く、中国や日本からも10人位いてお互いに情報交換しながら逞しく頑張っていました。
毎日若さと刺激のシャワーを浴びているような感じでした。授業が午後6時に終わるとお酒とおつまみ(アヒージョ、コロッケ、魚のマリネ等)を食べるバル巡りが楽しい日課になりました。週末はマドリードやバルセロナへAVE(スペイン版新幹線)を利用して観光をしました。特に印象的だったのがサグラダ・ファミリアです。内部のステンドグラスと光の美しさや豪華な雰囲気は圧巻! 二回目の今回はエレベーターで最上階まで上り地中海や市街地の眺め、塔を間近で見た時の感動は忘れられません。
ホームステイが終わると、バレンシアを離れコルドバとセビージャへ旅行しました。コルドバでは丁度パティオ(中庭)祭りが開催中で観光客も花や植物で飾られた美しい中庭を見学することができました。
ハプニングもいろいろありましたが、最悪のハプニングはタクシーの中に携帯電話を忘れたことです。スペインでは100%戻ってこないと聞いていたので諦めていたら、親切なタクシー運転手の方が警察本部に届けてくれ、警察も私の携帯電話を使い私の居場所を必死に探してくれました。翌日には警察本部に取りに行くことが出来、無事に戻って来ました。旅行中、いろいろな人にお世話になり助けて頂きながら楽しく過ごすことが出来て感謝しています。そしてますますスペインが好きになりました。
世界遺産の商品取引所
パエリアを囲んで交流
サグラダファミリアからの眺め
タンポポ 岸本 真佐男(岸本 真佐男 副代表)
タンポポは雑草としてのしぶとさをしっかり持っている。冬の間、地を這った葉っぱは踏まれてもへこたれないし、根は驚くほど長く引抜くのが困難である。この黄色い集合花は春の空地に目立つが、花のあとの種子(綿毛)の方が印象に強い。タンポポは風に乗せ、なるべく種子を遠くに飛ばすため、花が終わるとその茎を長く伸ばし、良く晴れた日に白いまん丸な綿毛を開く。私は、この綿毛を見ると、つい折り取り息を吹きかけ、綿毛を飛ばしたくなるのだが、まんまとタンポポの策略に乗せられている気がする。
タンポポという奇妙な名の由来についてはいくつかあるが、私は「種ポッポ」説が一番好きである。ポッポとは、何かが空気中に舞い上がる様を表している。汽車ポッポとか鳩ポッポの類いである。綿毛が風に吹かれて,青空にポッポと飛び出す様子がタネポッポで、それがこなれてタンポポになった。その景色、実に爽快である。
「は」は「わ」と読むが、どうして「わ」と書かないのか?
(石田 勝彦 広報)
2月23日に放送されたNHK番組の「チコちゃんに叱られる」で、「は」と「わ」の疑問について紹介されていました。
日本で使われる文字は中国から伝わった漢字が元になり、平仮名は漢字を変形して作られました。平仮名のない奈良時代は「波」を助詞として使っていましたが、読みは「pa=パ」でした。
「pa」の発音は平安時代に「fa=ファ」に変化し、その後、発音を楽にするため「ha=ハ」と「wa=ワ」に分かれました。
平安時代の文学や百人一首では、「あわれ」と発音するのに「あはれ」と表記してあります。この仮名遣いは、明治時代まで使われていました。
昭和21年(1946年)、「発音通りの仮名遣いをしよう」という方針で現代仮名遣いを政府が決めましたが、「私は」は平安時代以来使われてきたので「私わ」にしないことになりました。
ここで問題‼
右の(1)から(10)の文の□に、「は」または「わ」を入れると、意味のある文になります。
あなたは何問わかりますか?
答は
マンガ de 日本語<8>『ココア&カカオ』 by エイネ
日本語で漫画を描いてみませんか
(エイネ&城野 佳代子 日曜A教室)
3月になると、そろそろ春の訪れ。早ければ3月終わりごろアレが見られるかも。
⓵ カカオ「ねーココアちゃん、お花見って知ってる。」
ココア「知らない。」
⓶ カカオ「桜を見ながら、ごはんを食べたり、お酒をのんだりするんだよ。」
⓷ ココア「でも、ネコは、お酒を飲めないでしょ。」
カカオ「ぼくは、ミルクを持ってきたよ。」
⓸ ココアとカカオ「帰るときに、自分の ゴミは自分で持って帰るんだよ。」
今月は、色鉛筆でカラフルに塗ってます。ホームページから見ると、きれいに見れますよ。桜が淡いピンク色で、春らしい。お花見の時は、ゴミ袋を用意しましょう。
マンガ de 日本語<9>『ココア&カカオ』by エイネ
日本語で漫画を描いてみませんか
(エイネ&城野 佳代子 日曜A教室)
4月は桜のシーズン。お花見に行く人も多いのではないでしょうか。
きれいなピンク色の花を見ているとせっかくなので写真を撮ってみたくなりますね。でも、つい、こんなことしては...
⓵ ココア「カカオちゃん、さくら めっちゃきれいですね。私の写真を撮ってくれますか。」
⓶ ココア「このさくらの枝といっしょに写真を撮ります。」
⓷ カカオ「なぜその枝をおったのですか?」
ココア「カッコイイ写真を撮りたかった」
⓸ カカオ「おったら さくらの木が かわいそうだよ」
ココア「ごめんなさい つぎからは さくらの木といっしょに写真を撮ります」
とっていいのは、写真だけ。花の命はとっても短い。そっと見守りましょう。
ベトナムの旅 (石田 勝彦 広報)
昨年末、初めてベトナム旅行をしました。クスクスにはベトナムの学習者も多く、一度訪れたいと思っていました。
気候は12月でも暖かく、バスの車窓からの風景はハノイ市内は緑が多く、郊外では水牛も普通に飼われていました。食事も日本人に合う味で、全て完食でした。
注意が必要なのは交通ルールです。 ベトナムでは車両優先です。大きな道路でも信号のある横断歩道が少なく、横断するには勇気がいります。交通の切れ目を狙ってゆっくり渡るとバイクもスピードを落としてくれたので、無事渡れました。
ベトナムでは約50年前の戦争で散布された枯葉剤で苦しんでいる人が今も大勢いて、政府の支援で美術工芸品を作っている人たちに会いました。
世界では今も戦争が繰り返されていますが、戦争をやめる知恵を人類は見つけてほしいと思いました。
マンガ de 日本語<7>『ココア&カカオ』 by エイネ
日本語で漫画を描いてみませんか
(城野 佳代子 日曜A教室)
2月22日は何の日? インターネットで見てみると、「おでんの日」。
日付が、おでんに息を吹きかけて冷まそうとする音「ふーふーふー」であることが由来とされています。』
1 カカオ「にゃん~ 2月22日は日本の猫の日だって、しってる?」
2 ココア「なぜ日本では2月22日が猫の日なの?」
3 カカオ「日本では猫はニャンニャンとなくので、2が3つでニャンニャンニャンになるからだよ~」
ココア「すごい」
4 カカオ「その日にプレゼントが届くといいな~」
「猫の日」は、『「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定。「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ。全国の愛猫家からの公募でこの日に決まった。』2月22日 今日は何の日~毎日が記念日~ (nnh.to) と、あります。
あなたは、かわいい猫ちゃんに、何をプレゼントしますか。
猫はポルトガル語で何と言いますか。 →“gato”